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登場人物みんな変わり者で、困惑してしまった。『ガープの世界』(82')

 

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登場人物みんな変わり者で、困惑してしまった。

ガープを演じるのがロビン・ウィリアムズでなければ観るのが辛かったかもしれない。

 

この『ガープの世界』、なんとなくファミリームービーかと思っていたら、なんとテーマは「色欲」。

それを最も端的に体現するのが、主人公ガープの母親だ。

まず主人公ガープの出生のいきさつが凄い。かつて野戦病院で働いていた母親が、寝たきりの兵士の上にまたがり、妊娠する。そして生まれてきたのがガープなのだ。

 

ガープの母親は「色欲」に嫌悪感を抱いている。娼婦に取材して、本を書き、女性権利運動のアイコンになる。

 

一方、結婚したガープは、まさに「色欲」により、取返しのつかない事件を起こしてしまう。この事件がかなり凄惨なのに、案外あっさりと乗り越えられてしまうのにまた困惑。「色欲」に関して何らかの決着がつくと思いきやそんなこともなく、これまた「え?」という結末を迎える。

 

物語としても、倫理的にも「これでいいのかな?」と思わざるを得なかった。